のどかな田園風景が広がる中、ひときわ目を引くフラットハウスで暮らす柳田さんファミリーにお話を聞きました。
太平洋戦争中に建設された水戸北飛行場 の跡地であるこの土地は、亡くなった祖父の想いとパパを結びつける大切な場所でもあるそうです。
出会いというと随分昔で、私の父が豊崎さんと昔からの友人なんです。だから、家を建てようと思った時は何の迷いもなく当たり前のようにお願いしました。住宅展示場にも行かなかったし、他も合わせて検討しようということもありませんでした。
豊崎さんはとにかく私たちの考えや思い描く理想を形にしてくれるということだったので、建て始めるまで約2年、参考になりそうな写真や好きな家具などをたくさん見て考えました。
まず平屋が希望。それから、ふたりとも古いものが好きなので「アメリカンヴィンテージ」の雰囲気をお手本に、好きなものをたくさん集めて思いっきり楽しい家にしました。
部屋ごとに違う壁紙や、照明器具やスイッチ。
それから、お店っぽい窓とシンプルな木のキッチンもこだわりのひとつです。ウッドワンのキッチンで、このテイストに合わせた棚はパパのハンドメイドなんです。パパのお気に入りは広いウッドデッキ。まだ叶っていませんが、ここでバーベキューなんかを楽しみたいねって話しています。
はじめての家づくりは結婚式よりも楽しかったです。
存在感のある梁や床や壁の素材、丁寧なつくりだからこそ住み心地は抜群です。豊崎さんの仕事ぶりを初めて間近でみられたのも楽しかったことのひとつです。
実はこの家の裏手に、パパのおじいちゃんが育てた杉の木がたくさんありました。パパにとっては形見のようなものだったので、どうしてもこの家に使いたくて…。もちろん快諾してくれましたよ。一本一本使えるように製材してもらい、この和室に使ってもらいました。
この場所も、その杉の木も、パパにとって大切な思い出が詰まっています。その「想い」に寄り添いながら進めてくれたことが嬉しかったですね。